ヤエヤマアオキの実の味と健康効果



ヤエヤマアオキとは

 

 

ヤエヤマアオキは「八重山青木」と書きます。これは、アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木。和名に「アオキ」とあっても、ミズキ目ミズキ科のアオキとは遠縁です。

 

原産地はインドネシアのモルッカ諸島(現在のマルク諸島)で、インドネシアを中心にインド、太平洋諸島、オーストリア東部、フィリピン、台湾など広く分布しています。

 

ハワイの現地語である「ノニ・noni」の方が名は知られているかもしれません。それはノニジュースがあるからで、販売業者が「健康食品」として活発に宣伝していたからです。

 

ヤエヤマアオキは熱帯植物であり、インドネシアでは通年果実を結実します。また、インドネシアでは、日除けとしてヤエヤマアオキが活用されており、各家庭には1本のノニの木が植えられていることが多くなっています。

 

日本でも沖縄地方に存在しますが、こちらは亜熱帯気候なので、果実は小さくなり、また通年収穫もできません。

 

常緑小高木の高さは8~10mに達します。樹冠は小さい円錐状、全樹無毛です。葉は対生し、膜質の大きい托葉を持ちます。花は頭状花序、通常5弁で、果実は核果の集合果です。

 

インドネシアでは大きな果実となると広い楕円形になって10cm以上になります。果実は未熟な時は緑色で、成熟すると黄色になって、独特の匂いを発します。これはカプリン酸を主とする中鎖脂肪酸で、完熟すると白色になって落下します。